配信のセットアップ
ROOM はファンの多くが縦長のスマホで視聴しています。OBS で作った画面をそのまま配信すると、両端は画面の外に切れて、中央しかファンには届きません。このページでは「中央のどこに何を置けばちゃんと見てもらえるか」と、それを OBS にそのまま重ねて確認できるテンプレ画像をまとめています。
推奨 OBS 設定
| 基本(キャンバス)解像度 | 1920 × 1080 テロップやレイアウトの作り込みは HD サイズで行うのがおすすめ |
|---|---|
| 出力(スケーリング)解像度 | 1280 × 720 ROOM が標準で扱うサイズ。これに合わせると PC の負担が軽く、画質も安定します |
| FPS(共通) | 30 ROOM の高画質設定の上限。これ以上にしても画質は上がりません |
| 縮小フィルタ | ランチョス(または バイキュービック) 先鋭化スケーリング系を選ぶと、テロップや細い線が縮小時にぼやけにくくなります |
| 出力モード | OBS 仮想カメラ(Virtual Camera) ROOM のマイク・カメラ選択画面で「OBS Virtual Camera」を選びます |
| 音声の送り方 | 別途 BlackHole / VB-CABLE が必要 仮想カメラは映像だけ。BGM やマイク音声は別記事の手順を参照 |
なぜ出力は 1280×720 なのか?
ROOM が標準で扱う映像サイズは 1280 × 720 / 30fps です。OBS から 1920×1080 のまま流すと、配信中ずっと縮小処理が走って PC が余計に重くなります。OBS の出力を最初から 1280×720 にしておけば、PC の負担を抑えつつ最大画質(約 2.5 Mbps)で配信できます。制作・テロップ確認は 1920×1080 のキャンバスで行い、出力サイズだけを 1280×720 に落とすのがおすすめです。具体的な OBS の設定手順は次のセクションを参照してください。
OBS で 1280×720 に設定する手順
OBS で出力解像度を 1280×720 にするやり方は 2 通りあります。配信と録画を同じサイズで扱うなら A、配信だけサイズを変えたい上級者なら B。どちらか片方だけで OK です。両方やる必要はありません。
「設定 → 映像」で出力解像度を変える(おすすめ)
いちばんシンプル。配信・録画の両方が一括で 1280×720 になります。迷ったらまずこちらを。

- OBS のメニューから 設定 を開き、左サイドバーの 映像 を選択
- 基本(キャンバス)解像度 が 1920x1080 になっていることを確認
- 出力(スケーリング)解像度 を 1280x720 に変更
- 縮小フィルタ を ランチョス または バイキュービック のいずれかに(テロップや細い線が縮小時にぼやけにくくなります)
- FPS 共通値 を 30 に
- 右下の OK または左下の 適用 を押して反映
「設定 → 出力」で配信のみリスケールする(詳細モード派向け)
「配信は 720p、録画は 1080p のまま残したい」など、配信と録画でサイズを使い分けたい場合の方法です。

- 設定 → 出力 を開き、画面上部の 出力モード が 詳細 になっていることを確認(なっていなければ切り替え)
- 配信 タブで、出力をリスケールする の左のドロップダウンから ランチョス(先鋭化スケーリング、36サンプル) を選択
- 右側のドロップダウンで 1280x720 を選択
- 右下の OK または左下の 適用 を押して反映
なぜ「ランチョス」を選ぶのか
ドロップダウンには バイリニア・エリア・バイキュービック・ランチョス の 4 つの縮小アルゴリズムが並びます。ランチョス が最も画質が良く、テロップや細い線がくっきり残るため、ROOM 配信ではこれを選ぶのがおすすめです。
ファンの画面には中央の縦帯だけが映る
縦長のスマホで ROOM を視聴するファンの画面には、配信映像のうち中央の縦帯だけが映り、それ以外は両側に見切れて届きません。OBS のキャンバスで作り込んだ装飾や、画面の左右に置いた要素は、ファンの視界には入らないと考えてください。
いちばん縦長な iPhone(縦長 9:19.5)で 1920×1080 の映像を流すと、ファンに届くのは中央の 498 × 1080 px の縦帯だけ。OBS のキャンバス幅のうち、実際にファンの画面に映るのは およそ 26% です。OBS で画作りをするときは「ファンに届くのは中央 498px の縦長エリア」を前提に、見せたいものは中央寄せで配置するのが基本になります。
YouTube 同時配信ならではの活用法
中央 498px は ROOM 用にしっかり作り込み、その外側にはアーティスト名のロゴや背景アートワークなど「ファンの画面には届かなくても、YouTube の同時配信では映えてほしい」要素を置く——という二画面同時運用がそのままできます。両端の "見切れる領域" は YouTube 視聴者だけが見られる、いわばボーナスステージです。
セーフゾーンテンプレ画像
OBS のシーンに画像ソースとして読み込み、配置確認用に一番上のレイヤーとして使ってください。本番直前にレイヤーを非表示にすれば、ファンの画面には映りません。
OBS で取り込む際は PNG をご利用ください(SVG は OBS の画像ソースでは開けず、Figma・Illustrator などでデザインを編集したい方向けです)。ソース → + → 画像 から DL した PNG を読み込み、トランスフォームで 画面に合わせる を選んでキャンバス全体に重ねます。配置確認が済んだら、本番直前にこのレイヤーを非表示にしてください。
端末別セーフゾーン早見表
1920×1080 のキャンバス上で、各端末で実際にファンに映る幅(中央寄せ)です。いちばん狭い「縦長 iPhone」に合わせて作っておけば、ほかのスマホ・タブレットでも切れずに表示されます。
| 端末 | アスペクト | 表示範囲 | 占有率 |
|---|---|---|---|
縦長の iPhone(iPhone 14 / 15 など) このサイズに合わせる | 9 : 19.5 | 498 × 1080 px | ≒ 26% |
従来比率のスマホ(旧 iPhone・一部 Android) | 9 : 16 | 608 × 1080 px | ≒ 32% |
Android(Pixel など) | 9 : 18 | 540 × 1080 px | ≒ 28% |
iPad などのタブレット | 3 : 4 | 810 × 1080 px | ≒ 42% |
アプリの表示が重なる場所に注意
中央の縦帯に映像が映っていても、その上には ROOM アプリのボタンや表示が常に重なっています。テロップや見せたいものは、これらが重なる位置を避けて置いてください。
上 200px:上部のボタンと表示
左上の最小化ボタン、画面上部中央に配信者名と経過時間が重なって表示されます。ここにテロップやロゴを置くと、ファン側ではアプリの表示と被って読めなくなります。
下 200px:操作ボタンとリアクション
画面下部にはマイク・終話・スピーカー・メニューなどファン側の操作ボタンが固定で表示されます。エモート(ファンからのリアクション)も下から浮き上がってくるため、ここを常設テロップ枠にするのは避けましょう。
完全セーフゾーン(中央 498×680)
上下の操作ボタン領域を除いた 中央 498 × 680 px が、ファンの画面に何にも邪魔されずに届く範囲です。顔・主要テロップ・二次元コード コードなど「絶対に見てほしいもの」はこの中に配置してください。
うまくいかない時のチェックリスト
テロップが見切れて読めない
文字が中央 498px の縦帯からはみ出している可能性があります。OBS のトランスフォームで横位置を確認し、1920×1080 キャンバスなら左端から 711px 〜 1209px の中に文字が収まっていれば、縦長スマホでも切れずに読めます。
映像がぼやける/文字が滲む
縮小処理のアルゴリズムが「バイリニア」になっている可能性があります。前述の手順 A なら 縮小フィルタ を、手順 B なら 出力をリスケールする のドロップダウンを ランチョス に変えてみてください。テロップや細い線がくっきり残るようになります。
アプリで映像がカクつく/画質が落ちる
OBS の出力解像度が 1920×1080 のままだと、配信中ずっと縮小処理が走って PC に余計な負担がかかり、結果として映像がカクついたり画質が落ちたりします。前述の手順 A または B のどちらかで、出力解像度を 1280×720 に変えてください。FPS は 30 が上限で、これ以上に上げても画質は変わりません。
BGM やマイクの音が乗らない
OBS の仮想カメラは映像だけを ROOM に渡します。BGM やマイク音声を一緒に乗せたい場合は、別途仮想オーディオデバイスを使うセットアップが必要です。詳しい手順は ROOMにOBSの音声を乗せるには? をご覧ください。